兼平もんじの 山と川と大地と・・・

山歩き サイクリング 淡水魚釣り バードウォッチング 山野草 アウトドア日記です。

京都北山に咲くヤマシャクヤク

5月11日(土)

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ヤマシャクヤク、各地で絶滅が危惧されています。そんな中京都北山にひっそりと咲くシャクヤクを訪ねました。

 

登山口である京都北山の山間部の雲ケ畑までは以前は路線バスが運行してましたが、平成24年より9人乗りのワゴン車が走るようになり、もくもく号と命名されました。

 

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タクシー会社が委託運行してますが、京都市が運行管理するバス便です。

朝と夕一日2往復です。料金は終点雲ケ畑まで500円。

平日の利用状況は分かりませんが、週末は山行の人だけの状況のようです。9人乗りですからそれ以上多く来ると乗れない? いやいやそういう場合は増便のタクシーがやってきます。料金は同じ500円。本日も5人がタクシー便になったようです。

雲ケ畑まで30分。9時10分着ですが、各朝刊新聞もこの便で届けられます。

 

さて準備運動していざ出陣。

今日のコースは非常になが~い。私の悪い癖ですね。せっかくだからといつも歩きすぎることが多くなります。

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新緑の中まずは桟敷ヶ岳を目指します。今回は距離が長くなるということで、歩きやすく距離が稼げる林道歩きを多く設定しました。靴もローカットの靴で歩きやすさ重視です。

まずは桟敷ヶ岳直下まで林道をもくもくと歩きます。

今回のルートです。左下スタートの右回りです。

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ひたすら歩くこと1時間登山口に到着。

この辺りも昨年の台風で倒木だらけです。ちょっと不安になります・・・通れるんかなぁ?

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入口からこれだもの。

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それでも潜ったり跨いだりとしながらも通れるようにしてくれていました。

このルートは一気に登る急登なってます。下るときは注意が必要なくらい滑りまくるところも・・・

 

まずは最初のゴタイメ~ン。

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しかしですね、あっちもこっちも花開いているのは皆無。みんな固いつぼみばかり。
こんなはずではなかったのに?

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しばらくうろうろしましたが諦めて先に進みます。

展望の良いところに出ました。

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山並みの奥には比良山系も見えます。

 

そして896m到着

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先が長いのでノンビリも出来ません。コンビニ団子でスタミナ補充して・・・

 

先程のつぼみばかりのシャクヤクにチョット不安を抱きながら次のシャクヤク目指します。

 

じゃぁ~~~~ん!

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わ~~~い!

ドンピシャ、満開

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つぼみが見当たらないほどぜ~んぶ花開いてます。

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ゆっくりと堪能して先に進みます。

 

12時を回ったので見晴らしの良いところで昼飯とします。

左の方に愛宕山から竜ヶ岳の稜線が見えます。

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ここからはどんどん下り坂となりますが、この新緑のトンネルは素晴らしい!

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祖父谷峠

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ここから10分も歩くと再び林道歩きの始まり。

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林道歩くこと30分、沢を渡り狼峠に登り開始。

 

15分登ると狼峠

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サァここからどうする?

このまま山道を魚谷山目指すか?それとも林道に出て目指すか?

結論。林道に出て魚谷林道を歩くことにする。そう、先はまだまだ長いのだ。歩きやすい道で距離を稼がなくては。

しかしここから林道に出るルートは道がなし? いやいや山高地図には線はあるものの大荒れ状態。やっぱり戻ろうかと思いつつも・・・・・

 

何とか林道に到達。

林道を早足で歩くこと40分。この辺りが魚谷山の巻道分岐があるはず?

そう、魚谷山は登ってもしゃ~ない。とまあ、私の前に登った個人的な感想です(>_<)

 

谷筋を適当に入っていきます。道らしきものは・・・・・?

まぁ、歩けるので大量の落ち葉を踏みしめ進むと……

なんということでしょう・・・・・

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クリンソウの群生地ではないですか。最近鹿害により、京都北山のクリンソウ群生地はどこもここも壊滅寸前?

ここは花開いているのは少しでしたが、ほとんどの株に花芽がありました。

 

さてさて、適当に歩いていくと、バッチシ!柳谷峠

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ここからどんどん谷筋を下っていくも、かなり荒れてます。

そしてクリンソウは、

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すべて見事に食われてます。

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たまに単発で生えてるものは・・何とか今のところですが・・・・・

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さて肝心のシャクヤクは?

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もうほとんど終わりかけ。

桟敷が岳より標高が低い分早い開花だったのかな?

何とか持ちこたえていた一輪を・・・・

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問題はここから細ヶ谷経由滝谷峠までの道。

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どこを通れっていうの?

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こんなところの連続です。

はっきり言ってここは止めといた方が良いです。

 

ヒ―ヒーハー―ハー(笑)言いながらなんとか滝谷峠。ここでさて、二ノ瀬ユリ経由二ノ瀬駅に下りるか?それとも貴船に下りるか迷うが、貴船を選択。

此方の道も倒木やら崩落やらかなり荒れ模様。

出会った方にお聞きしたところ、3年前の台風と昨年の台風で、ほとんどの道が壊滅状態になったとのこと。それでも山好きはそれを乗り越えて歩いてるから、なんとなく踏み跡が出来つつあるらしい。そういえばこの辺り歩くの私3年振りだものなァ。

京都北山は昔から地図読みできないものは入るな!と言われてるくらい分かり難いです。そこにきてこの荒れ用はかなりのもの。充分に注意して歩きたいものです。

 

さてさて、先日来たばかりの貴船へと下山。

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この時間(5時前)になると観光客も少なくなっていました。

この間は駅まで歩きましたが、今日はいいよね、よく歩いたし・・(-_-;)

迷わずバスに乗るのでありました。

 

おつかれさん!

 

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ここで突然ですが・・たまに恒例の?

「兼平の生き物バンザ~イ「」

 

今回出会った

まずはキセキレイ

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遠くにいたのでコンデジで思いっきり引っ張ってみました。

セグロセキレイハクセキレイはよく見かけますが、キセキレイに出会うと嬉しいものです。

 

アオモンイトトンボかな?

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このイトトンボ類は似たようなものが多く、識別は私には困難(>_<)

 

 

 

トラフシジミ

頭はどっち?完全にごまかしてます。オレンジ色は実はしっぽの方。ちょろちょろ動かして捕食者に頭と見せかけてます。

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この手のセセリチョウも判別がむずかしい

ミヤマセセリと思われる。

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正面から

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さてさて、こいつはチョウか蛾?

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ゴマダラシロエダシャク

蛾のようです。

 

 

あなたはホバリングが得意です。見てみてと言わんばかりに目の前で自慢。おかげで撮れました。

体系に似合わず意外とおとなしいクマンバチ(クマバチ)

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厳つい顔のあなたは?

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ニワハンミョウ。
たんなるハンミョウだったら極彩色のキレイなというか、毒々しいというか(笑)

 

と、まあ、急ぎ足だったにしては楽しい出会いがあった山歩きでした。

 

 

 

最後までお付き合いありがとうございました。