兼平もんじの 山と川と大地と・・・

山歩き サイクリング 淡水魚釣り バードウォッチング 山野草 アウトドア日記です。

比叡山で自然観察

梅雨も明け暑い日々が続く京都。最近は野鳥に見放されてる初心者の私としては、何とか新鮮な(初出会い)体験を求めて比叡山を歩いてきました。
比叡山は鳥獣類保護区になっており、また野鳥の繁殖地としてはとくに有名らしく、日本野鳥の会京都支部の探鳥指定地でもあるので、期待を胸にいざ出発。

今回はバードウォッチングが目的なのでケーブルで楽賃往復としました。
出来るだけ早い時間に行こうと(バードウォッチングの常識らしい)早起きして行こうとケーブルの時間を調べたら、京都側の八瀬からのケーブルの時間はなんと始発が9時だって、「遅すぎるしー」。
滋賀側の坂本ケーブルは始発が8時。がしかし、一時間早い坂本に行っても探鳥地に行くまで時間がかかる。こうなったら自分の足で登ったろうか、とも思ったが・・・・・
このくそ暑い中結局着いたらケーブルのほうが早かったりしたり。やっぱ9時のケーブルに乗ることに。



叡電八瀬駅、私にとって初めての駅。
なかなかいい感じの駅舎ですね。
一両編成のワンマン電車の貴重な時間でした。

ここから歩いて数分のところにケーブル乗り場があって、始発ながら30人ほどが乗り込みます。


 このケーブルカー大正時代に開業した歴史のある線とのこと。また高低差561mはケーブルの日本一とのことでした。
一番前に乗り、ふと運転席?見るとなぜかハンドルがあるではありませんか。
ただ引っ張られて上り下りするケーブルカーにハンドル?



このハンドルはいったいどう使うのか、
見てようかと思っていたが周りの景色に見とれ分かりません。下車時に聞こうと思ったが、出口ドア付近に居た私は一番先に下りることに、下山時に聞こう。
                                          
                         


車窓からは鹿が・・・

山頂駅からはさらにロープウェイがあってほとんどの方が乗り換えます。
ここから私は歩きますので準備を兼ねて駅舎の脇のベンチで身支度を整え、カメラの準備を。

ここからの京都市街の眺めも中々のものです。



15分ほど歩くと、人工スキー場跡地。13年ほど前に閉鎖されたようですが、なぜか建物、リフトなどはそのまま残されていて、                        
建物は屋根も抜け落ちたりして、何で撤去しないの? 比良スキー場なんかきれいさっぱり撤去されてるのに・・・・・
 それにしても狭いスキー場です。ゲレンデの長さは100mほど。しかしその昔は娯楽の少ない時代、賑わったんでしょうね。

 
 ここからいよいよバードウォッチングが始まりますが、いつものごとく修業が足りない私には鳴き声だけでは判別つかず、しかし初めて耳にする鳴き声も有って「これはいい感じ、これだけでも来た甲斐あり」と思う私でありました。

野鳥の影を見つけては双眼鏡やらカメラと忙しくするも、なかなかまともに写させてくれない。悲しいかな写真にしてみないとなかなか同定できない私が居ます。
最近は鳥が撮れない副産物?として蝶に関心が、さっそくヒョウモンチョウ発見。
(柄がサバンナのヒョウ柄ヒョウモンチョウは種類が多く帰宅後調べたら「ツマグロヒョウモン」と判明。


それにしてもこの時期にしては空がきれいだ!


つつじが丘に着くと目の前には大パノラマが・・・・左は愛宕山そして京都北山の山並み、比良山系の琵琶湖バレイから武奈ヶ岳、琵琶湖までの180度近い素晴らしい眺望が有ります。ほんとこの時期としては見通しが良いようでしばし休憩。

                                 琵琶湖が見えます



                                           そして左の写真。つつじが丘から見た京都北山の一部ですが、真ん中辺に小さく白っぽく見えるもの、「あれはいったいなんだ」?
建物みたいだが・・・・
あんな山中に・・・・・・・・


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        
その謎が解けた写真がこれ

お寺の屋根が見えます。
と言うことはひょっとして

そうです。どうも鞍馬寺のようです。
こうして見ると凄い山中にあるように見ます。



延暦寺方面に向かいます。

ドライブウィーの上の小橋を渡りまずは釈迦堂に向って段差が半端でない(高すぎる)階段を降りると浄土院。


枯山水と言うんでしょうか、小砂利に描かれた波線と樹木、建物との調和が何にもわからない私でも見とれてしまいます。



















いつ来ても思うのですが、この比叡山一帯の道は走ってる方、いわゆるトレランの方が多いと言うこと。確かに走りやすそうな感じではありますし、この真夏でも下界よりははるかに涼しいですから。
そう言えば先ほどのケーブル乗り場に、MTBの載せ方が書いてありました。と言うことは自転車で走りもOKと言うことのよう。でもまだ出会ってはいませが・・・・・
大文字山などでもMTB見かけたことありますが、あまりいい感じはしませんねェ。

今でこそこんなこと言ってる私ですが、実はン十年前のこと、もちろんMTBなんてない時代。自転車野郎も少なかった頃、いわゆるランドナーでどこでも行った。走った。もちろん山も、ハイカーも少なかったし、自転車だと歓喜の目で見られたものです。当時流行ったのが自転車を富士山頂に担ぎ上げること。私は実現しませんでしたが、毎夏数十人が挑戦してたようです。それこそ少ない登山者からは拍手ものだったようです。今そんなことしたら非難ごうごうですけどね。

にない堂に着いたとき、これまた聞きなれない野鳥の鳴き声。決してきれいな声ではない「キョッキョッ」みたいな?
写真の後ろの方の木辺りに居るようです。


双眼鏡で探すと「いたいた」「なんだあれ」?ひょっとして「アオゲラ」?
そうだ絶対「アオゲラ
チョット遠いけどパシャパシャと撮りまくり。思いきりトリミングしたのがこの写真


むちゃくちゃ嬉しいです。同じキツツキの中までコゲラと言うのが居て、このコゲラでも初めて出会ったときは「なんだあれ」?から始まり大感激。でも最近は「またコゲラ、もういいし」(笑)なんてことになってまして、アカゲラアオゲラ会いたいなあ~と念願してましたから。今日はもう終わりにして帰ってもいい!くらい嬉しい出会いでした。
この後釈迦堂を参拝して戻ります。

さて本日の昼飯は夏の定番。冷やしめんで「とろろそば」
食べてると「カナチョコ」(私の子供の頃はそう言ってました)や超あしなが蜘蛛がお出まし(^_-)













凄いですね、体の4~50倍はあろうかと言うこの足。
人間に例えたら4~50mの身長になってしまうし。
なにがあってこの足が必要になったのか
そんなことを考えると楽しいと思う変な私です。!(^^)!


さてここからどうしよう。思案した結果、せっかくだから比叡山の山頂(大比叡)を踏んでいこうということに。
延暦寺根本中道の方に歩いて行きますと、また蝶々現る。先ほどのヒョウモンチョウは時々見かけたが、今度はチョト違う。ひょっとしてひょっとして
アサギマダラ


けっして珍しくないチョウですが、私には珍しいチョウ、初出会いです。
このアサギマダラというチョウは数千キロ移動する蝶として国内はもちろん海外でもマーキングを入れて移動行動調査が行われていると言うのは聞いてましたが、何物でも初は嬉しいものです。

しばらく観察してますと「ん」?・・・・飛び方がおかしい。
蝶々って普通羽をバタバタと忙しくして飛ぶのに、こいつは時々羽を広げて滑空しよる。なんて奴や。
「あ、そうか。これが外国まで飛んでくコツ?かな」気流に乗って羽をあまり動かさんでも飛べる。なるほどね (これはあくまでも私の主観です)



根本中道には行かず拝観受付の所より山道に入り大比叡へ、

約30分で山頂へ。

ここから頂上駐車場にでて、しばし眺望を楽しみます。















阿倍野ハルカスも


生駒から金剛山まで望める
この時期としてはやっぱり良い方なんでしょうね。

この後朝乗ってきたケーブル乗り場まで移動。
時間的にまだまだ余裕。
歩いて下山することに決定。

ひょっとしたらまた新しい出会いがあるかもなんて思いもあって(^_-)
すぐに出会ったのが、あの「もういいし」のコゲラ


雲母坂を丁度一時間で登山口に降り立ちました。
駅に向かう途振り返ってみた比叡山


で、思いだしたのが、あのケーブルカーのハンドル(笑)

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今日の一枚
                「参拝の人」