兼平もんじの 山と川と大地と・・・

山歩き サイクリング 淡水魚釣り バードウォッチング 山野草 アウトドア日記です。

チャリンコ山岳隊 入隊試験in大文字山

カネヒラ 「かにさんよ。かにさんは仕事が休みの日は何してる」?
かに   「そうだな、昼前に起きて掃除洗濯して、いっぱい飲みながら朝昼兼用の
       飯食って、そのあと昼寝だな」
カネヒラ 「おいおいおい」
かに   「夕方起きてまた一杯飲んで寝る」
カネヒラ 「なんという不健康な休日なんだ」
かに   「いやいや、これが一週間の疲れを取る至福の休日だ」

カネヒラ 「たまには山でも歩かへん」?
かに   「何を血迷ったことを言う。もうその辺ちょっと歩くのでさえしんどいのに、      
       山登れってか、ムリムリムリ」
カネヒラ 「でもなぁ、そんな休日してるってことは、いずれリタイヤしたらなにする?
       なんもすることなく朝から飲み始めてぐーたらぐーたら毎日過ごすことに
       なって、だいたい朝から飲み始めるようになったら3年で確実死ぬらしい
       よ」
かに   「3年で死ぬか? う~~ん3年ね」

・・・・・・・数日後

カネヒラ 「気~変わらんか」?
かに   「わかっちゃいるけどムリですわ」

カネヒラ 「昨日新緑の中歩いてきたんだぞ。かにさんが飲んだくれて寝てるとき
       どんだけ健康してたか」
かに   「言わんといてください、落ち込んで這いあがれなくなってしまう」

・・・・・・・一か月後 

かに   「いろいろ思うところがあって、一回山行ってみようかな、と」
カネヒラ 「何!なんて言った!山に行ってXXXX. 聞こえへんぞ」
かに   「まったく自信ないので超初心者が登れる山でお願いできますか」?
カネヒラ 「ついについに決断したか。よっしゃ!これでかにさんも3年で死なんで
       すむわ。

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カネヒラ 「我がチャリンコ山岳隊の精鋭たちに?足手まといにならぬようここは
       かにさんの脚力を検証しなくては」
かに   「よろしく頼んます」
カネヒラ 「2時間で登れて眺望も抜群の大文字山が適当だろう。
       6月18日(土)JR山科駅9時集合」



カネヒラ
「ごめんごめん。時間勘違いしてしもうた、でもギリギリセーフということで」

かに
「ワシなんか早く着きすぎで30分も待った」




かに
「待ってる間、結構リュックを背負った人が多くみんな大文字に登るんかいなと見てたんだけど・・・・」

カネヒラ
「そうだろうな。ここか蹴上から登る人が多いと思うから。






















かに   「うああ、ここ緑が凄いなあ、さぞや紅葉も凄いんと違う」
カネヒラ 「そうそう、紅葉の頃はここ毘沙門堂は人も多いらしい」


かに
「しかし気持ちいいな、日陰と谷川でメチャ涼しいし」

カネヒラ
「よしよし、それを感じれるならかにさんも
まだ間に合う」?
かに
「何が間に合う・・・・・」?










     


かに   「凄え!ハチの巣だ」

カネヒラ 「これはモリアオガエルの卵。下に水たまりがあるところの上の枝に卵を
       産み付ける。オタマジャクシに孵ったら下の水の中に落ちるという仕掛  
       けになってる」
かに   「凄いな、あのカエルでさえ先を見越して行動してるわけだ。
       見習なきゃいかんなぁ」



 かに
「マジで気持ち良いよなあ」

カネヒラ
「かにさんもこの魅力が感じてきたということは捨てたもんじゃない。
それよりももう少しゆっくり歩こう。
それがバテないコツ」




かに
「ちょっと暑くなってきたな。ちょっと足にきたかも」

カネヒラ
「こまめに休憩入れよう」





カネヒラ
「今日の京都最高気温が34度って言ってたくらいだから、でももうすぐ頂上だし、あとは下りだけだから、ここまで来れば楽勝だ」

かに
「もうすぐ頂上?最後の踏ん張りだ」






















かに   「おおお‼すごい。いやいやいや、これは凄い。これで何メートルだ」?
カネヒラ 「466m。あの町ん中から登ってきたようなもんだから、自分も大したもん   
       だと思うでしょ」
かに   「ワシん家見えるんと違う」?
カネヒラ 「そうか、双眼鏡持ってくりゃ良かったな」

かに   「それにしても人が多いな。かなりのお年寄りもわしより達者に登るくらい
       だし、若いお姉さんも多いのはええわ」(笑)
       
カネヒラ 「2時間ちょっとで登り切ったし、まあまあ最初にしては上出来だ。
       ゆっくり休憩して火床まで降りて昼飯しよう」

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かに    「おおおお!ここは凄い。さっきのとこよりここが凄い」
カネヒラ  「そう思う?私もいつも思うんだけど、頂上より100mも低いのに
        断然こっちのほうがいいよなぁって。
        スカイツリーの展望台と同じ高さだけど、勝ってるよなぁって。
        もっともスカイツリー行ったことないけど・・・・・」
かに    「なんか吸い込まれそうな感じだな。羽が有ったら絶対飛べるよなあって
        思うな」
カネヒラ  「取りあえず昼にしよう。今日はかにさんのために特別に、重いのに
        背負ってきました、一番搾り京都づくり」
かに    「ワオー、俺のためにわざわざここまで重いのに、メチャ感激」!!


カネヒラ
カップ麺、さらに焼き豚の大サービス付きだ。どうだ参ったか」

かに
「わ~、参った。俺涙が出そう。いつもの休日だったら今頃から起きだして、グダグダと一日が始まるんだもの。こんな汗かいて、最高の一本だ」
カネヒラ 「そうだろう、健康的な一本だろう」(笑)


かに   「俺んちからここ見えるし、息子に電話したろ」
       「ここにいるぞ~~~大の字のてっぺんだ」!
       「・・・・・・・・❓無視しやがった」

かに   「左大文字も見える。あ!舟形、妙、法も。鳥居型は?・・・・わからん」
























カネヒラ 「こうして見たらみんな低いところにあるな。街がすぐ下まで迫ってるし。
       そう思ったらさすがここ大文字は高いところにあるんだ」










































カネヒラ
「下山は私も初のコース、大の字の左の線に沿っ下りよう」

かに
「やっぱ暑くなってきたな。ここは日当たりが良すぎる。早いとこあの森のところまで行かな」





かに
「むっちゃ暑い。休憩しよう」

カネヒラ
「34度だ。やっぱり予想気温に近いんじゃないですか」




カネヒラ 「ここがあの有名な哲学の道と疎水」
かに   「エ?こんなところにあるの?




















かに   「桜がきれいって確か聞いたことあるが・・・・なるほどこれが桜か。
       悪いけどどうってことない」

カネヒラ 「まあそんなもんよ。旅行雑誌で見るのと現実の違いはどうしたって
       あるしね。そんなことよりどっか涼しいところで休もう。京都駅に出よ
       うか」

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「おつかれさ~ん」

カネヒラ
「ハイ!本日の感想をどうぞ」
かに
「イヤ~良かったね。特に最初の山科からの入りなんか最高だったもの。カネヒラさんさすが考えてくれたなと思ったもの。山靴買わなと・・・・。
こんなでみんなについていけるやろうか」?


カネヒラ
「ホント気に入ってくれて嬉しい。
我が隊の精鋭?に付いていくにはちょっと厳しいかなと言う気もするが、軽い歩きが出来るところをみんなで歩こうか。
明日は筋肉痛バリバリ来るので、今晩風呂あがったらサロンパス貼りまくること、OK?」


「外はこんな明るいぞ”なんか変。感覚が・・・・」

すっかり出来上がってしまった我々には眩しすぎる京都駅前でした。

お断り
会話の中にはフィクションも含まれています。(^-^)
悪しからず