兼平もんじの 山と川と大地と・・・

山歩き サイクリング 淡水魚釣り バードウォッチング 山野草 アウトドア日記です。

チャリンコ山岳隊 愛宕山に登る

5月14日(土)

今年2回目の我が山岳隊のイベントは,クリンソウ咲く愛宕山と言うことで新緑眩しい中歩いてきました。
近年愛宕山クリンソウは、鹿の食害で激減してるらしい。前日に調べたところ壊滅状態とのこと。それでも秘密の花園もあることだしちょっとだけ期待をもって歩いてきました。

今回の参加メンバーは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  なんと・・・

私一人であります。
山岳隊になりませんがなぁ・・・・
みなさんお忙しい。
チャリンコ山岳隊、早くも存続の危機?

てなわけなので暇人の私は一人気分よく(^-^):歩いてきました。

一人なら当然コース変更、前から気になってた道を歩くことにしました。


JR山陰線保津峡駅スタートです。
いつもこの駅を利用するたびに思うことは、「どうしてここに駅があるわけ」?
駅前には当然何もありません。
一番近い水尾集落までおよそ4km。失礼ながら水尾集落は山間の30世帯ほどなのにわざわざそのための駅ですか?



左は駅のホームからの眺め。
そう、この駅は橋上にホームがあるのです。
下の川は保津川下りの船で有名な保津川

ここで下車したのは山やさんばかり6名。


ここ保津峡駅当然ながら無人駅なので改札はフリーパス。切符の自動販売機とカードも使える改札機はあります。でも扉はなくイケイケです。

昨年あるイベントに参加したとき参加者の一人がこんなことを。

保津峡駅無人なので、私らの仲間はこの駅集合の時は、皆さん最低区間の切符を買ってくる」

なんということを。同じ山やとしてと言うか、人間として許せない行為、キセルですよ
犯罪ですよ。それを自慢げに言うこの人はいったい・・・・・・
ここから乗車するときも、どうたらこうたらすると言ってました。

さて気を取り直して、本日のルートは
まずは水尾集落手前まで舗装路を行き、明智越えの道に入り、途中「土用の冷泉」
付近から北に進路を変え神明峠へ。峠から愛宕山に向けて登ります。


保津峡駅前に架かるこの立派な橋ですが、ベルギーのフィーレンディールと言う方が考案された我が国としては珍しい形式の橋だそうです。

















約30分で明智越えの入り口に、ここからしばらくは歩きにくい、苔むして滑りやすい道が続きます。

やがて鉄塔のところに、ここからは愛宕のふもとにある水尾の集落が見えます。






















しばらく歩き山高の地図に載ってる高瀬山に寄り道。これが分からない。もちろん何の道標もなさそうだったので、勘を頼りに適当な分岐を入るも?????状態




それでもこの上あたりが一番高そうだなと道なきところを登っていくと、ありました。
小さな手作りの表示板が。

地図には三角点の表示もあるのですが見つかりませんでした。
ホントにここかいな?



新緑のの道は気持ちよく歩ける私の大好きな一時です。
この明智越えの道は私は3回目で、この先の分岐で新明峠に行けることを知ったのでいつかは歩こうと思ってました。
分岐を北に取るとすぐに見晴らしの良い場所に出ます。



目の前にド~ンと愛宕の雄姿が、京都市内も、振り返れば亀岡の町も。























こんな感じの見晴らしの良い道が時々現れて、目指す愛宕山を遠く見ることが出来ます。









保津峡駅から歩き出して2時間50分、神明峠に到着。
ちょっと時間かかりすぎですね。
もう11時ですよ。なんせ未知のルート山高の地図にもないので時間が読めない。この先どのくらいかかるのやら。



ここは自動車道で保津峡駅から水尾集落を通ってこの先越畑から亀岡方面に続く道です。

ここで本日初めて出会いがありました。(どんだけマイナーな道なんだ)私と同じルートで歩いてきた2人連れの方。聞くと2時間ほどでここまで来たらしい(私ここで追い越されたのです)

この神明峠、実は3年ほど前にチャリで走った道で、その時ここから愛宕に登れる小さな手作りの道標を見つけたのが今回の歩きに繋がったのです。
しかしその道標なくなってました。あの当時も古い感じだったので朽ちてしまったようです。それでも感じは覚えていたので峠から数十m先に登り口を見つけました。

ここも眺めの良い場所が何か所かある感じの良い道が続きます。
水尾の集落です。この左手のほうに京都市内もチラッと見えました。






















しかし私は今どこにいるのだ?
だいたいこの道は愛宕のどこに通じてるのだ?
どうも雰囲気的には地蔵山のほうに向かってるような・・・・・・

上の写真送電線が写ってます。
しばらくはこの送電線に沿ってに登って行くようなので地図と照らし合わせるとだいたいの場所が分かるのですが、ここはあえて確認しません。ア!こんなとこに出た」と言う楽しみに取っておきたいのです。(^-^)



そして出たところがここでした。
ここの道標から位置がつかめました。
右の道は神社関係者専用の車道。
ですからこの道を登って行くと地蔵山分岐、竜ヶ岳分岐を通り愛宕神社に。
もう歩きだして4時間を過ぎました。そろそろ楽しみの昼飯をどこで食べようかと・・・・・・・

この邪魔なおっさんの向こうがわに見える山が先ほど歩いてた神明峠までの山。





















地蔵山分岐の愛宕スキー場跡に来たのでここで昼飯とします。























この眩いばかりの新緑を前にいただきま~すと。

本日のラーメンはこんなんです。
途中で仕入れたワラビもトッピング。
刻みネギも家から持参。
「まいゆ~」 !(^^)!
ヤマツツジもあちらこちらで、新緑の中映えています。












現在1時10分。
前回の愛宕山の時と同じように時間が気になります。
この時間だと当然クリンソウだけにして、神社や三角点はパスします。
三年前と同じように三角点近くから芦見谷川源流のほうに入ります。


最初の一滴にしては量が多すぎますが、一口いただきました。
この水はここから大きく迂回して保津川桂川、淀川となり大阪湾に流れ込みます。
いったい何時間?何日で?海まで行きつくのでしょうか。




































そして待望のクリンソウですが・・・・・












ご覧の通り、見事に茎を食べられてます。この谷はもともと少ないのですが、こんな少ない場所でも食べなきゃならないほど鹿の食糧事情は厳しいのでしょうか。

この後は秘密の花園に向かいます。3年ぶり2回目なので入り口の分岐を見逃してしまい、かなり時間を食ってしまいました。
ここはほとんどの方が来ないらしく、(知らない)?踏み跡はわかりません。
それでも湿地帯には少し足跡もありますので、知る人ぞ知る場所なんではと思います。
が~んですね。
全くダメ。ほぼすべて食いちぎられていました。

次の向かうのは一番有名な場所。数年前まではピンクのじゅうたんになってたところ。数百mにわたって咲いてたところなのに・・・・・


しかし見て下さい。
ご覧の通り、まったく花がない。
葉っぱは残ってるのに・・・・・

鹿を責めることもできませんが、
これでは種が形成されないので近い将来全滅は目に見えてます。




その中でも何とかかろうじて残ってた一本。























首なし地蔵まで来ました。
3年前はここまでチャリで来てクリンソウを眺めてました。

さてもう3時30分
この時期日が長いので安心ですが
さすがこの時間誰にも会うことはありませんでした。


ここからの京都市





















ここからは下りとはいえ、まだまだ遠いぞ~。


かなり足も疲れてきてます。
ここでいつもの一本!(^^)!

下山は梨ノ木谷です。
ここのルートは初めてです。
ところが思わぬ嬉しい誤算が・・・・










































































































やっと最後に来てそこそこのクリンソウ出会うことが出来ました。




今日も無事歩けたことに感謝

今回も9時間に及ぶ山歩きになってしまいました。

ほとんどが初めて歩くコースでしたが、新たな発見もあって、なかなか楽しい道でした。