兼平もんじの 山と川と大地と・・・

山歩き サイクリング 淡水魚釣り バードウォッチング 山野草 アウトドア日記です。

霊峰白山 (前編)

7月18日(月)午前4時40分枕もとのケータイが鳴く。すぐ後を追うようにベット備え付けの目覚ましが引き継ぐ。
ここは金沢駅前のホテル。午前5時30分発のバスに乗るために、昨晩念には念を入れて仕掛けた目覚ましだ。
いつもの朝のようにまずは顔を洗いコップ一杯の水を飲む。しかし今日はいつもと違って急がねばならない。
昨日コンビニで仕入れた500mmのおいしい牛乳を一気飲み。おいしい牛乳などと書かれるとついつい手に取ってしまうのは私だけではないと思うが、単純人間を狙った策略なんだろうとわかってても引っかかってしまう私がここにいる。
そういえば私が山登りやチャリで走るときに持参してる「即攻元気」も単純な私向きの飲料だ。
なぜ牛乳か、そう快便のためである。今日は特に時間がないので急がなければならない。牛乳とバナナを食べて10分ほど経つと、健康体の私はトイレ急行となり、これで安心して今日一日が始まるのです。


5時15分にチェックアウトして、早朝のため車が走ってない駅前の大通りを横切り、向かいのコンビニへ昼飯と水の仕入れに行く。
おにぎりとバナナ、好物の味付け卵を仕入れすぐ角を曲がると、昨日確認しておいた金沢駅東口一番バス乗り場が目の前に見える。数人が並んでるのを確認。
この登山口行バス、予約は受けない先着順ということで、連休中の今不安はあったものの一安心。何しろ次のバスは1時間15分後なので。
定刻5時30分白山登山口の別当出合に向けて、途中2人を拾って14人を乗せた
バスは走ります。バスの中でおにぎりの追加朝食を食べつつ今日の行程の地図を確認するのでした。

いやいや、こんな書き方してたら終わりはいつになってしまうのか(笑)
最近本を読みつけてる関係か、こんな書き出しになってしまいました(^-^)



さてさて、2時間丁度で登山口の別当出合に到着。
登山届を書いて支度を整えて、いざ出発です

私は山を始めてまだ4年ちょっと。
ほとんど関西の山くらいしか歩いていませんが、唯一関西以外の山が四国の剣山。
しかしこの山(標高1955m)が

私の今迄に登った最高峰なのです。今回の白山は標高2702mと言うことで大きく更新予定。

ここ別当出合の標高は1260mだそうで、標高差は1442mになります。
しかし聞くところによると、信仰の山と言うことで地元の方は年一回お参り登山をする方が多いらしい。
当然普段は登山なんかしてないわ   

けで、運動靴で早朝にスタートし
夕方には下山するそうで、そう思ったら意外と楽に登れるのか?
京都でいえば愛宕山のような感じかな?
などと勝手に楽勝雰囲気を作ってしまいます。

しかし標高差1442mはチョと厳しいのでは・・・・
手持ちのガイドブックや書店で立

ち読みをしていろいろ検討を重ね
た結果、日帰りはきつい。やはり山小屋一泊が良さそうだし花の名山と言うこともあるのでここはゆっくり野草も愛でようということにしたわけです。

今回なぜ白山登山を思い立ったかと言うと、関西の1000m級の山に登ると視界の目安として、白山が見えるか?が一つの目安

になってるわけで、特に冬は見える確率が高く、真っ白な山容は魅力を感じ、いつかは登ってみたいものだと。
しかし京都からではおいそれとはいけない。日帰り可能ならとっくに制覇してるような山なのですが・・。

昨日金沢入りして、小雨の中金沢観光をちょっとだけしたものの、いつまでたっても梅雨が明

けないこの現実に、晴れ男の私としましては昨日までは凹んでおりました。
登りに選んだのが砂防新道。
ガイドブックをいくつか見たけど、すべてがここ登れとばかりに書いてあるので、素直な私は?ハイ!とばかりに歩き、45分ほどで標高1600mの中飯場着。
天気はばっちり!。昨日までの雨は何だったんだ!と言いたくなるような青空です。















青空なのですが天井は・・・。
横とか下界はガスってて、遠くはイマイチよくありません。
別当覗 スタートから1時間15分






















スタートから2時間15分。
甚之助避難小屋に到着。

標高1970m。2000m間近ともなると

ついに雲の上だ!!
















感激ですね。長年生きてきて初雲海ですから。
しつこくもう一枚(^-^)   それくらい感動ものでした。






















5時前に朝食を食べたのでここで追加朝食。そして登場元気。













この辺りからは野草のオンパレード。























































































やっと黒ボコ岩(2320m)の到着。
それにしても花が多い。
花の名山としても有名なだけあります。
伊吹山より多いかも?
今年は冬に雪が少なく、野草も半月以上早く咲きだし、いつもなら8月に入ってからが最高の時期なのだが、今年は今がまさに満開だそうです。(自然観察員さんの話)



弥陀ヶ原に出ました。
自然を傷つけないための木道を歩いて山小屋のある室堂を目指します。

写真の一番高い辺りが頂上付近。
その手前に山小屋があります。




この立派なビジターセンターと山小屋(この写真は夕方撮ったもの)
後ろの山が白山系最高峰の御前峰2702m。




















スタートから4時間15分。昼12時前です。
とりあえず昼を食べてから頂上目指すことに。頂上まではさらにここから40分とのこと。

建物の中に入ると「なになに、うどん、ラーメン」
まさかこんなところに食べ物屋さんがあるとは(笑)
要するに昼だけの間軽食を提供してるということらしい。


となるとやはり汁物が欲しいわけで、遠征の今日は荷物をできるだけ減らしたいので湯は沸かせないからここはは迷わずラーメンを。

こんな山の上でもビールがある。
まさかのまさか、困るよねェ(~_~メ)
ついついねえ・・・・・・

しかしどうやってこの食材を運んでるんだ。秘密の道がある?
そういえば京都愛宕山に初めて登った時、山頂神社に車が・・・❓なんで?
後から判明したのは、神社関係者だけの秘密の道があったということ。
だからここ白山室堂にも秘密の道があったりして?(笑)

腹ごしらえを済ませたら後は頂上を目指すのみ。ここからは公称40分。


ここも花が多いところがあるし、
ハイマツって言いましたか?
背の低い木なので登りながら眼下が見える素晴らしいロードです。

おなかいっぱいなので足が少々重たいのが難ですが。

しばらく歩いてハタと気が付いた。
リュックを背負ってない人が多い?


なんでだ!
ア!みんな山小屋に置いて来てるんだ。かな?

「ずる~」
いいよいいよ、私は清く正しくリュックを背負って頂上制覇だ!
「ざまあみろ」
って、誰に言ってるんだか。


下を見れば今夜の素敵なお宿が見えます。

































白山神社奥宮にここまでの道のりの安全の感謝とともに、これから明日の下山までの安全をお祈りしました。

1時10分 登頂しました。

ここでカンドウ?の前編の終わりとさせていただきます。
お付き合いありがとうございます。

後編は感動の日の入り、日の出が待っております。
乞うご期待(笑)
チョットだけよ~

これは日の入り❓日の出?